デートを断られたあとのLINE、やめるか続けるかの見極め方

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金曜の夜七時、駅裏の炭火焼きの店の前を、ひとりで通り過ぎた。
本当なら今ごろ、あのカウンターに二人で並んでいるはずだった。
換気扇から流れてくる煙の匂いと、肉の焼けるじゅうっという音。
そのたびに、鼻の奥が少し痛んだ。

誘いのLINEに返ってきたのは、その日は予定があって、ごめんね、の一行。
その下には、何も続いていなかった。
(本当に、予定があったのかな…)
既読をつけたまま、返事を打てずに三時間。
送るか、やめるか、親指が画面の上で迷い続けた。
夕飯は、コンビニの焼き鳥の缶詰。
やけにしょっぱかった(泣)

デートを断られたあと、LINEをやめるか、続けるか。
その答えは、断りの言葉そのものより、ごめんね、の後ろに何が書いてあるかでわかる。
あの夜の私は、そこを読み飛ばして、余計な一通をいくつも送ってしまった。

目次

デートを断られたら、LINEはやめるべきか

誘いを断られた瞬間に、関係が終わるわけじゃない。
ただ、断りには、続きのある断りと、続きのない断りがある。

見るべきは、ごめんね、のあとに続く一文

断りの言葉のあとに、こんな一文が続いていたら、扉はまだ閉まっていない。

来週は難しいけど、月末の日曜なら空いてます
そのお店、ずっと行きたいリストに入れてたんです
最近ばたついてたんですけど、そっちはどうですか

代わりの日にちか、誘った中身への興味か、こちらへの質問。
どれかひとつでもあれば、断られたのは日程で、こちらではない。
反対に、ごめんね、で文が終わっていたら、続きは相手の中にない。

代案のない断りが二回続いたら、誘うのはやめる

一度目の断りだけで、すべてを決めなくていい。
本当に予定が埋まっていることも、体調が悪いこともある。
けれど、代わりの日が出てこない断りが二回続いたら、私なら三回目は誘わない。
二回あれば、たまたま、では片づかない。
三回目の誘いは、相手に、三回目の断り方を考えさせる作業になる。
誘うのをやめることと、LINEをやめることは、別の話。

誘いに返事がないまま三日たったら

誘いのLINEに既読はついたのに、返事が来ない。
断り方に迷っているのかもしれないし、単に見落としただけかもしれない。
三日たっても何もなければ、私はその誘いを、自分の中で取り下げる。
同じ誘いを送り直したり、見てくれました?と聞いたりはしない。
あとから、返事が遅れてごめん、来月なら、と届いたら、そこから話を戻せばいい。

断られたあとも相手からLINEが来るなら、やめなくていい

誘いは断ったのに、向こうから突然、普通のLINEが届く。
この形が、いちばん判断に迷う。
会話は楽しいけれど、二人で会うのはまだ早い、と思っている人もいる。
本当に忙しくて、話すことだけは続けたい人もいる。
相手が自分からトークを動かしてくるなら、LINEまでやめる理由はない。
ただし、次に会う話は、こちらから出さずに相手に任せる。

断られてからの一週間で、相手の文面の長さを比べる

迷ったら、断られる前の一週間と、あとの一週間の文面を見比べる。
返事の長さ、質問の数、相手が先に送ってきた回数。
ほとんど変わらないなら、断られたのはやはり日程のほう。
目に見えて短くなっているなら、断られたのは誘いだけではない。
あの夜の私は、比べる前に、送ることで確かめようとしていた。

断られた理由が、誘い方のほうにあることもある

今ならわかるけれど、炭火焼きの誘いは、少し重かった。
初めての二人きりなのに、金曜の夜、煙たいカウンター、終わりの時間も未定。
相手にとっては、その全部が、断る理由になりうる。
断られたら、相手の気持ちを疑う前に、誘いの重さを一度だけ見直す。
日にち、時間帯、店の雰囲気、帰る時間。
どれかひとつ軽くするだけで、同じ相手の返事が変わることもある。

誘いを断る側の本音

断られた側は、断った側の気持ちを想像しにくい。
私は、断られる側にも、断る側にも回ってきた。

また今度、に日付がなければ、遠回しのノー

正直言って、私も、行きたくない誘いには、また今度ぜひ、とだけ返してきた。
はっきり断るのは角が立つし、相手のプライドも傷つけたくない。
数年前、そう返した相手から、翌週も、その翌週も誘いが届いたことがある。
三回目で、さすがに、今は二人で会うつもりはないです、と書いた。
送信してから、その晩はなかなか寝つけなかった。
また今度、のあとに日にちも場所も続かないなら、それは女の側の精一杯。
いちばんやわらかい形にした、ノーの返事。
誘った側にできるのは、また今度、を本物の予定に変えようと粘ることではない。
相手が日にちを出してくるまで、静かに待つこと。

男性が誘いを断るときの、言いにくい事情

行きつけのバーのマスターは、カウンター越しに、断る側の男性の話もしてくれた。

給料日前で財布が寂しいとか、二人きりだと何を話せばいいかわからないとか。男って、そういう理由はまず言わないんですよ。

だから、予定がある、仕事が忙しい、のひと言にまとめてしまう。
男が誘いを断る理由で、意外と多いのがお金と緊張、らしい。
女性が誘った側なら、断りの裏に、こういう事情が隠れていることもある。
お金やお店の格を気にする人には、次はカフェのような軽い誘いのほうが通りやすい。
女性から誘って断られると、私はつい、自分に魅力がなかったのかと考えてしまう。
マスターに言われてからは、まず財布と緊張を疑うことにしている。

断った側も、断ったあとのLINEを気にしている

断るほうにも、送る前のため息がある。
去年の春、マラソン大会のボランティアで知り合った人から、食事に誘われた。
ちょうど引っ越しの準備で、週末は荷造りで手いっぱいだった時期。
行きたい気持ちはあったのに、私は、ごめんなさい、と送るしかなかった。
来月の半ばなら空いてるかもしれません、と一行だけ添えて。
(せっかく誘ってくれたのに…)
送ったあと、スマホを本棚の上に置いて、しばらく近づかなかった。

断った側が、本当はしてほしいこと

断った側として、男性にお願いしたいことは、多くない。
拗ねたり、謝らせたりしないこと。
それから、話しかけるのを急にやめないこと。
誘いが減っても、くだらない話が届き続ければ、気まずさは半分くらい消える。
次に誘う形を変えてくれたら、今度はこちらが空いている日を書き添えたくなる。

断られた直後に送る一通

断られた直後の一通で、次があるかどうかが半分決まる。

相手の申し訳なさを軽くする、短い返事

本棚の上のスマホに届いていたのは、こんな返事だった。

全然大丈夫です!引っ越し、落ち着いたら教えてください。

読んだ瞬間、肩の荷がすとんと下りた。
責めない、引き止めない、次の誘いの日付も出さない。
それでいて、こちらが戻れる場所だけは残してくれている。
断られた側の返事は、相手の気まずさを軽くするのが仕事。

ほかにも、使いやすい形をいくつか。

了解です!また面白そうなところを見つけたら、声かけますね
大丈夫ですよ、お仕事無理しすぎないでくださいね

どれも、相手がすぐ返さなくても気まずくならない形で終わらせる。
体調が理由なら、誘いの話は一度引っ込めて、相手の体だけを気づかう。

お大事にしてください。元気になったら、またゆっくり話しましょう

残念、楽しみにしてたのに、は相手に謝らせる

断られた悔しさは、つい文面ににじむ。

残念すぎる…楽しみにしてたのに

この一通を受け取った相手は、もう一度、ごめんね、を打つことになる。
一度断った相手に、二度目の謝罪をさせるのは、思っている以上に重い。
次こそはお願いしますね、の念押しも同じ。

急に冷たくするのも、急に連投するのも逆効果

炭火焼きの彼に、あの夜、私が三時間かけて返したのは、こんな一通だった。

大丈夫です!また誘いますね!今度ひとりで行ってきます笑

そこまではよかった。
問題は、そのあとの一週間。
気にしていないと伝えたくて、毎日のように、どうでもいい話を送り続けた。
彼の返事は、日に日に短くなっていく。
四日目の夜、とうとう、迷惑だったら言ってくださいね…、と打ってしまった。
そんなことないよ、と返ってきた瞬間、背中を冷たい汗がつーっと伝う。
そのやり取りを最後に、トークは動かなくなった。

マスターに話すと、彼は苦笑いしながら言った。

断られた人がやりがちなのは、急に冷たくなるか、急に連投するか。どっちも、断った側には、やっぱり気にしてるんだなって伝わっちゃうんですよ。

断られたあとの正解は、前と同じ調子で、前より少ない回数。

LINEをやめると決めたときの、静かなやめ方

やめると決めたなら、やめ方にも少しだけ気を配りたい。

もう連絡しません、の宣言はいらない

最後に、もう連絡しませんね、と送りたくなる気持ちはわかる。

楽しかったです、もう連絡しないので安心してくださいね

丁寧なようで、読んだ側には、責められた後味だけが残る。
付き合う前の相手への宣言は、受け取った側を困らせる。
引き止めるか、黙って見送るか、どちらかを選ばされるから。
返事が来なくなった相手に区切りを送るのとは、話が違う。
普通に返事をくれる相手に、わざわざ終わりを告げる必要はない。

自分からは送らず、届いたら普通に返す

やめ方は、こちらから話しかけるのをやめるだけで十分。
相手から届いたら、いつもどおりに返す。
それで途切れるなら、それが二人の自然な距離だった、ということ。
炭火焼きの彼とは、結局それきり。
あの時の、迷惑だったら、の一通さえなければ、もう少しきれいに終われた。

やめたあとで、相手から一通届いたら

こちらから送るのをやめると、二週間ほどで、向こうから一通届くことがある。
減った回数に気づいて、少し寂しくなった、という人もいる。
ここで、この前は断ったくせに、という気持ちを文面に出さない。
ふだんの調子で返して、誘いの話は、相手が持ち出すまで待つ。
マスターいわく、引いたあとに戻ってくる相手は、二回目の誘いに乗りやすいらしい。

LINEを続けるなら、次の誘いまでの過ごし方

続けると決めたなら、次に誘うまでの時間の使い方で、二度目の返事が変わる。

次に誘うのは、三週間ほどあけてから

断られた直後に、じゃあ来週は?と重ねるのは、断った理由を確かめに行くのと同じ。
私の目安は、三週間。
そのあいだのLINEは、相手の話題に乗る程度の、軽いやり取りにとどめる。

この前言ってたドラマ、最終回観ました?

質問はひとつ、誘いはゼロ。
三週間あれば、忙しさが理由なら一段落しているし、気まずさも薄れている。
そのあいだに、相手のほうから行きたい場所の話が出てきたら、それが合図。
三週間を待たずに、そこで誘っていい。

二度目の誘いは、期間限定のイベントにのせる

二度目は、一度目と同じ誘い方をしない。
二人で夜ごはん、を出し直すより、期間限定の何かを理由にする。
そのほうが、相手も気軽に乗りやすい。

駅前のギャラリーで、今月末までの写真展をやってるみたいなんです。興味あったら、少しのぞきに行きませんか?

期限と中身がはっきりした誘いは、相手が、行く理由を見つけやすい。
写真展なら一時間で見終わるし、合わなければそのまま解散できる。
終わりの時間が見えている誘いは、二人きりに慣れていない相手にもやさしい。

二度目も代案なしで断られたら

二度目の誘いにも、代わりの日が返ってこない。
そこで、誘うのはおしまい。
LINEは、相手から届いたら返す、だけにする。
こちらの気持ちの置き場所を、少しずつほかへ移していく時期。
マスターいわく、三回目を誘う人は、店でも同じ愚痴を三回くり返すらしい(笑)
笑い話にできるうちに引くのが、いちばんきれいな終わり方。

相手から誘ってきたら、それが答え

引っ越しが片づいた翌月、私のほうから彼を誘った。

やっと部屋が片づきました!この前のお店、まだ有効ですか?

返事は二分後。
もちろんです、のすぐ下に、もう店の名前と時間が添えてあった。
(まさか、覚えてくれてたなんて…!)
断った本人のほうから、誘いが届く。
それ以上はっきりした答えはない。
彼が、あの断りの夜に一通も追いかけてこなかったから、私は自分から戻ってこられた。
その店で、あの夜は正直へこんだ、と彼は笑う。
追いかけなかった理由を聞くと、少し考えてから、こう返ってきた。

追いかけたら、もう向こうから連絡してもらえない気がしたんで。

断られた日は、LINEを開く前に寄り道をする

断られた日は、どうしてもLINEのことばかり考えてしまう。
だから私は、断られた日の帰りに、ひとつだけ寄り道をすると決めている。
改札を出てすぐの本屋で、表紙だけ見て、一冊買う。
中身も評判も確かめずに、手に取った重さだけで選ぶ。
はぁ…と小さく吐き出して、レジの列に並ぶ。
そのころには、トークを開きたい指も、少しだけ落ち着いている。
不思議なことに、そうやって買った本は、なぜか当たりばかり(笑)
次の誘いを考えるのは、その本を一章読み終えてから。

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