こじらせ女子のLINEあるある。素直になれない癖と、その直し方

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下書きに残ったまま、消えていった文章たち

三回書き直したおやすみ。
既読をつけてから、わざと二時間置いた夜。
好きって打って、すぐ全消しして、かわりに送った雑なスタンプ。
全部、私のことです。

めんどくさい自覚だけは、しっかりある

自分が扱いにくい人間だということは、本人が一番わかっている。
わかっているのに、指が勝手に回り道を選ぶ。
素直に送ればいいだけ。その一行が、どうしても書けない。
このもどかしさを抱えたままスマホを握っている人、たぶん想像より多い。

こじらせは性格じゃなくて、防具

ひねくれているわけでも、性格が悪いわけでもない。
過去に傷ついた分だけ、鎧を着込んだ結果です。
重い。動きにくい。それでも脱いだら刺されそうで怖い。
この装備、恋愛の場面では見事に足を引っ張ってくれる。

LINEに出る、こじらせの癖

送る前に、十回書き直す

軽すぎないか。重すぎないか。この絵文字は媚びて見えないか。
一行のために三十分。挙句、当たり障りのない文に落ち着く。
削って削って、最後に残るのは、感情のない連絡事項。
心を込めた結果、いちばん心のない文章ができあがるという皮肉。

わざと返信を遅らせる

即レスしたら負け。そう信じていた時期がある。
通知を見て、心臓が跳ねて、それでも三十分我慢する。
その三十分、他のことなんて何ひとつ手につかない。
誰も見ていない場所で、ひとりで試合をしている状態…。

好きの手前で、必ず冗談に変える

会いたいと思ったら、暇だから付き合ってよ、と打つ。
嬉しかった気持ちは、まあ悪くないね、に圧縮する。
本音の周りに冗談を巻きつけて、いつでも引き返せるようにしておく。
これをやり続けると、相手には本音の部分だけが見えなくなる。

相手の一文を、分解して読む

句点があるかないか。絵文字の位置。返信までの時間。
材料を並べて、勝手に結論を出す。しかも、たいてい悪いほうへ。
返信が三時間遅れただけで、脳内では二週間分の物語が完成している。
分析の才能を、なぜこんなところで使ってしまうんだろう。

なぜ素直になれないのか

先に好きになったほうが負け、という思い込み

誰が決めたルールなんだろうね、これ。
好意を先に出すと立場が下がる。弱みを握られる。
恋愛を勝ち負けで見ている限り、勝っても手元には何も残らない。
実際、私は何度も勝った。そして毎回、ひとりで家に帰った。

期待しなければ、傷つかないという計算

最初から諦めておけば、断られても無傷で済む。
そう思って予防線を張る。どうせ私なんて、と先に言っておく。
相手にしてみれば、好意を示した瞬間に否定されるようなもの。
守りに入った言葉は、相手の気持ちまで一緒に削ってしまう。

過去の一回が、ずっと効いている

素直に好きと言って、流された経験。
盛り上がっていたのに、ある日ぱったり返信が来なくなった記憶。
一回の痛みが、その後の十年を支配することがある。
こじらせているんじゃなくて、覚えているだけ。そう考えると、少し自分に優しくなれる。

男性側からは、こう見えている

素っ気なさは、そのまま興味がないと訳される

残念ながら、ほとんどの男性は行間を読まない。
返信が遅い。そっけない。冗談ばかり。
この三つが揃うと、脈なしと判断されて静かに撤退される。
こちらの必死な葛藤は、画面の向こうには一ミリも表示されていない。

深読みした結果は、誰にも届かない

何時間も考えて出した答えを、相手は知る由もない。
悩んだ痕跡はトーク画面に残らない。残るのは、遅くて短い返信だけ。
努力の方向が、内側にばかり向かっている状態。
外に出した分しか、恋は動かない。

それでも、気づいてくれる人はいる

ここは希望の話。
素っ気ない態度の裏に、緊張があることを見抜く人が、たまにいる。
そういう人は、こちらが冗談で逃げても追ってこないし、責めもしない。
ただ静かに、次の約束を出してくる。そういう人を逃さないでほしい。

自爆した夜のこと

告白を、笑いで潰した二十七歳

好きだった人から、ちゃんと付き合いたいと送られてきた夜。
画面を見た瞬間、肩がびくっと跳ねた。
嬉しいはずなのに、指が打ったのは、えー、酔ってる?の六文字。
送信してから、爪の周りの皮をずっと剥いていた。
既読はついた。返信は来なかった。
翌朝、なんでもないふりの雑談が一通だけ届いて、それきり。

保険をかけると、相手も保険をかける

あのとき私は、真剣に受け取って外れたら惨めだと思った。
だから茶化した。傷つかないための一手のつもりだった。
相手からすれば、勇気を出した告白を笑われた形。
守りに入った人の前で、誰も無防備にはなれない。
自分が下ろさない鎧は、相手にも鎧を着せる。この事実に気づくのに、何年もかかった。

小さく、直していく

一通だけ、素直な文を混ぜる

全部を変えようとすると続かない。
一日一通でいい。ひねりのない、そのままの気持ちを送ってみる。
今日の話、聞けてよかった。
たったこれだけで喉の奥が締まるけど、送った後の解放感はちょっとした事件です。

語尾から、冗談を一個だけ抜く

会いたい、の後ろについている、なんてね、を消す。
楽しかった、の後ろの、まあ普通に、を削る。
保険の言葉を一個外すだけで、文章の届き方が変わる。
全部脱がなくていい。装備をひとつ置いてみるだけ。

遅らせるのを、やめる日をつくる

今日はすぐ返す、と決めた日を週に一回つくる。
駆け引きを休んでみると、会話がちゃんと転がることに気づく。
早く返して嫌われた経験、実はほとんどないはず。
遅らせて消えた関係のほうが、数えてみると圧倒的に多かった。

こじらせたまま、うまくいった話

私、めんどくさいよ、と先に言った

今の相手と何度か会うようになった頃。
隠し通すのが限界で、送ってしまった。
私、たぶんかなりめんどくさい。深読みするし、素直じゃない。
返ってきたのは、知ってる、の三文字(笑)
そのあとに、だから先に言ってくれると助かる、と続いた。
画面を見ながら、力が抜けて笑ってしまった。バレていたのか、と。

弱さを開示すると、扱いが変わる

あの一通から、関係が急に楽になった。
返信が遅れても、彼は勝手に不安がらなくなった。
こちらも、駆け引きをする理由がなくなった。
隠していたものを先に出すと、そこが弱点じゃなくなる。防具より、この方法のほうがずっと軽い。

全部を直さなくていい

深読みの力は、優しさに変えられる

細かいところに気づく性質そのものは、悪いものじゃない。
相手の疲れた気配を察知できる。言葉にならない機嫌の変化に気づける。
矢印を自分の不安ではなく相手へ向けたとき、その敏感さは武器に変わる。
こじらせの中身は、要するに感受性の量です。

鎧を下ろす相手は、ひとりでいい

誰にでも心を開ける人になる必要はない。
職場でも、友達の前でも、着込んだままで構わない。
たった一人の前でだけ、少し重い装備を床に置く。
それができたら、こじらせたままでもちゃんと恋は動いていく。
私がそうだったから、そこそこ自信を持って書けます。

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