好きな人へのLINEの絵文字の使い方、脈ありサインの見分け方

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月曜の朝、パソコンのモニターの縁に、黄色い付箋が一枚貼られていた。
金曜の件、助かりました。
その右下に、ボールペンで描いた小さな笑顔のマーク。
書いたのは、隣の島に座る彼だった。

社内のチャットでも、LINEでも、彼が絵文字を使ったことはなかった。
了解です、承知しました、お疲れさまです。
句点まで、いつも律儀に打ってある。
そんな人の、手描きの笑顔。
(これ、ほかの人にも描いてるのかな…)
付箋をはがして、社員証のケースの裏にしまった。

好きな人の絵文字ほど、深読みしたくなるものはない。
ハートが来れば舞い上がり、絵文字が消えれば夜中まで理由を探す。
けれど、絵文字の意味を辞書みたいに覚えても、彼の気持ちまでは読めない。
手がかりになるのは、彼がほかの人にどんな絵文字を送っているか。
それと、私の絵文字が、彼の文面にうつってくるかどうか。

目次

好きな人のLINEの絵文字でわかる脈ありサイン

絵文字ひとつが、告白の代わりになることはない。
それでも、並べて見比べると、気持ちの傾きはちゃんと見えてくる。

グループLINEと個別のトークで、絵文字の数を比べる

私が最初にしたのは、部署の飲み会用のグループLINEをさかのぼること。
三か月分の彼の発言は、参加します、了解です、の繰り返し。
絵文字は、ひとつもない。
一方、私とのトークでは、付箋の件から少しして、様子が変わりはじめた。
お昼、何にしました?と送った日の返事は、🍙の一個きり。
その翌週には、お疲れさまです😊、が届いた。
グループでは一度も見せない顔を、二人のトークにだけ見せている。
心臓がトクンと一回だけ大きく鳴った。

比べるときは、それぞれ直近の十通くらいを数えるとわかりやすい。
グループより個別で多いなら、少なくとも、こちらには気を許している。
どこでも同じ数なら、それはただの彼の書きぐせ。
共通のグループがない相手なら、彼のSNSのコメント欄が比べる材料になる。

こちらの絵文字がうつってきたら、気持ちも寄ってきている

私には、夜のメッセージの最後に🌙をつけるくせがある。
ある晩、彼の返事が、おやすみなさい🌙、で終わっていた。
あの彼が、月の絵文字。
(まさか、それ私のやつ…!)
あくびと同じで、よく見ている相手の絵文字は、本人も気づかないうちにうつる。
自分しか使っていない絵文字が、相手の文面に出てきた日。
そこは、カレンダーに丸をつけていい。

今年入ってきた新卒の男の子に、休憩中に聞いてみた。

好きな子の絵文字、気づいたら使ってますね。嫌いな人のは絶対うつらないっす。

わかりやすくて助かる(笑)

顔の絵文字から、物の絵文字に変わっていく

絵文字の種類にも、距離の変化は出る。
最初のうちは、😊や🙇のような、無難な顔とお辞儀ばかり。
慣れてくると、🍙や🍛や☂️のような、物の絵文字が混ざりはじめる。
物の絵文字は、その日の出来事を一緒に見ている前提で送るもの。
説明しなくても伝わる、と思える相手にしか、人はおにぎりの絵だけを送らない。
彼の🍙は、その最初の一個だった。

絵文字の位置と、返事の中身をセットで見る

絵文字だけで脈ありを決めつけると、あとで痛い目を見る。
一緒に確かめたいのは、絵文字がどこに置かれているかと、その周りの文。
質問の終わりについた絵文字は、返事がほしい、の合図。
長めの文のしめくくりの絵文字は、照れ隠しの役目もしている。
絵文字だけの返事は、会話を閉じたい日にも、言葉が見つからない日にも使われる。

脈ありに傾くのは、絵文字に別のサインが重なったとき。
質問が返ってくる、以前の話題を覚えている、返事が少しずつ長くなる。
このどれかと一緒に絵文字が増えたなら、浮かれても誰にも怒られない。

ハートの絵文字は、色より前後の一文で読む

ハートがひとつ届いただけで、その夜の寝つきは確実に悪くなる。
ただ、ハートを句読点のように使う人もいる。
見ておきたいのは、色より、ハートがくっついている一文。
ありがとう❤️なら、お礼を強めているだけのこともある。
おやすみ❤️なら、寝る前に思い出してもらえている。
会いたい❤️、まで来たら、もう色の話はいらない。

色の受け取り方は、人によってばらつく。
例の新卒の彼いわく、黄色やオレンジは友達っぽいらしい。
赤が来たら、男は普通に勘違いしますよ、とのこと。

絵文字に出る、男性の本音と女性の本音

絵文字の量には、気持ちより先に、その人の性格が出る。

普段ゼロの人の一個は、ほかの人の十個より重い

絵文字をほぼ打たない男性は、意外と多い。
新卒の彼も、実はそのひとり。

変なの送って引かれたら終わりじゃないですか。だから使えないんすよ。

使わない人にとって、絵文字を一個入れるのは、ちょっとした決心がいる作業。
正直言って、使わない人がくれた一個ほど、こちらの心をかき乱すものはない。
🍙の返事を何度も見返したのは、たぶんそのせい。

絵文字がゼロのままでも、焦らなくていい。
返事の速さ、質問の数、話の続け方を見れば、脈は十分に読める。

絵文字の代わりに増える、!と笑

絵文字を使わない人の気持ちは、記号のほうに出やすい。
文末の句点が消えて、!に変わる。
笑、やw、がつきはじめる。
了解です、の後ろの句点が、ある日!に変わった。
その日は用もないのに、隣の島の彼の背中を何度も盗み見た。
文末の丸は、それだけで少し事務的に響く。
絵文字がなくても、記号がやわらかくなっていくなら、気持ちも同じ方向に動いている。

誰にでもハートを配る人もいる

社会人三年目のころ、ボルダリングのサークルに通っていた。
そこで気になったのが、ひとつ年上の先輩。
個別のLINEには、毎回のように❤️や😘がついてきた。
(これは、もう両思いでは…?)
練習の合間、壁の前でグループLINEを開いて、息をのんだ。
先輩の発言は、みんなお疲れ😘❤️。
握っていたチョークの袋から、白い粉がぱふっと舞った。
私に届いていたハートは、全員に配られていたうちのひとつ。

それから、先輩のハートの数より、私のために空けてくれる時間を数えるようにした。
結局、その時間はほとんどなかった。
絵文字の多い人のハートは、言葉と行動がついてきて、はじめて意味を持つ。

絵文字が急に減ったときに見ておきたいこと

昨日まであった絵文字が、突然ひとつもなくなる。
真っ先に頭をよぎるのは、何かやらかしたかな、という心当たり探し。
でも、絵文字が消える理由で目立つのは、忙しさと疲れ。
仕事の繁忙期、締め切りの前、体調を崩している週。
本気になるほど、ふざけた絵文字を控える人もいる。

彼の絵文字も、一週間ほど消えたことがある。
文面は、絵文字のない了解です、に逆戻り。
怒ってる?と打ちかけた指を止めて、こちらはいつもどおりの温度で返し続けた。
翌週、🍙と一緒に届いたのは、決算でずっと会社に泊まり込んでました、の一文。

絵文字が減っても、返事の長さや質問が変わらないなら、気にしなくていい。
返事そのものが短くなり、質問も消えたら、熱が引きかけているサイン。
どちらの場合も、怒ってる?と聞くのはやめておく。
聞かれた側は、怒っていなくても、返事に困るだけ。

女性が絵文字を選ぶ時間は、男性が思うより長い

男性に知っておいてほしいのは、女性が一個の絵文字にかけている時間。
私の場合、好きな人への😊は、☺️と🙂と😄の間を何往復もしてから決まる。
送ったあとに、やっぱり☺️にすればよかった、と枕に顔をうずめる夜もある。
だから、何気なく返された👍ひとつに、思った以上に肩を落とす。
絵文字を返すのが苦手なら、言葉を一行添えてくれるだけで十分。

好きな人に送る絵文字の使い方

読み方がつかめたら、今度は送る側の話。

絵文字の数は、相手より一個だけ多く

私の決まりごとは、相手の一通に入っている絵文字の数に、一個だけ足すこと。
相手がゼロなら一個、二個なら三個まで。
ほんの少し多いくらいが、好意を押しつけずに伝えられる量。
一通に何個も並べると、どれが本当の気持ちなのか、かえって読み取りにくくなる。

自分の送ったトークをさかのぼったら、同じ✨が十回連続で並んでいた(泣)
同じ絵文字ばかりだと、どれも定型のあいさつに見えてくる。

相手がよく使う絵文字を、ひとつだけ借りる

うつってくるのを待つだけでなく、こちらから借りに行く手もある。
彼の文面に絵文字が根づいてから、私は彼の🍙を、ときどき借りた。
お昼の報告に🍙、残業の夜に🍙。
相手の絵文字を使うと、同じものを見て笑っている感覚が生まれる。
ただし、借りるのはひとつだけ。
何もかもまねると、からかわれているように見えてしまう。

言葉を書いたあとに、声色として添える

絵文字は、言葉の代わりではなく、言葉の声色。
了解、だけだと、怒っているようにも読める。
了解です😊、なら、笑って引き受けた顔が浮かぶ。
楽しかった、を😊だけで済ませると、何が楽しかったのかが抜け落ちる。
まず言葉で書いて、最後に表情をひとつ。
謝る場面に😅や💦を混ぜると、反省より照れ笑いが先に届く。

最初のハートは、お礼の一文に乗せる

いきなりハートだけを送るのは、まだ早い。
最初のひとつは、お礼の一文の後ろにつけると、受け取る側も構えずに済む。
彼と初めて二人で食事に行った夜、帰りの電車で文面を打った。

今日はごちそうさまでした、楽しかったです。

その後ろに❤️を打っては消し、🧡を打っては消す。
はぁ…と息をついて、つり革を握り直した。
迷った末に送ったのは、🧡。
赤より一段やわらかい色なら、外れても冗談で流せる気がしたから。
十分後の返事は、こちらこそ、また行きましょう🍙。
電車の窓に映る自分の顔が、ふにゃっとゆるんだ。

好きな人に送るなら気をつけたい絵文字

送った本人は笑顔のつもりでも、受け取る側には別の表情に見える絵文字がある。

🙂や👍は、年下には冷たく見えることがある

新卒の彼に、仕事の連絡で、了解🙂と返した日のこと。
しばらくして、彼が席までやってきて、小声で言った。

あの、なんか怒ってます?

(え、どこが…!?)
彼に言わせると、🙂は目が笑っていない顔、なんだとか。
👍も、話を切り上げられた感じがして少し寂しい、らしい。
同年代には普通に通じる絵文字でも、年下の相手には別の顔に映ることがある。
好きな人が年下なら、🙂より😊、👍より短い言葉を選んでおくと安心。

🥺の連打は、かわいさより重さが残る

うるんだ目の🥺は、甘えたいときに便利な顔。
毎日のように続くと、受け取る側は、何かしてあげなきゃ、と追い立てられる。
会えない🥺、返事ない🥺、が重なると、かわいい、の前に責められている気分が来る。
使うなら、ここぞという日のために取っておく。

怒った顔は、冗談のつもりでも文字より強く刺さる

もう😡、許さないから💢、のような拗ね方。
本人はじゃれているつもりでも、画面の上の怒った顔は、表情の強さだけが残る。
まだ付き合っていない相手には、冗談の温度が伝わりにくい。
拗ねたいなら、絵文字ではなく言葉で。
ちょっとだけ拗ねてます、と書くほうが、かわいげが前に出る。

同じ絵文字でも、相手のスマホでは別の顔になる

キーボードから打った絵文字は、受け取る側のスマホの絵柄で表示される。
iPhoneとAndroidでは、同じ顔でも、目の形や汗の位置が少しずつ違う。
困り笑いのつもりで送った😅が、彼のスマホでは、やけに冷や汗の多い顔だったらしい。
表情があいまいな絵文字は、ひと言そえて、意味を固定しておく。

好きな人に送る絵文字、場面別の例文

例文の絵文字の数は、相手に合わせて一個ずつ増減させる。

朝のあいさつと、おやすみの一通

おはようございます、今日は午後から雨みたいです☂️
今日もお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね🌙

朝は天気、夜はねぎらい。
どちらも返事を求めない形にしておくと、相手の負担にならない。

仕事の連絡に、少しだけ私情をにじませたいとき

職場の相手なら、連絡のついでがいちばん自然な入り口。

資料、共有フォルダに入れておきました。
お昼の定食屋さん、今日も混んでましたね🍛

本題を先に、私情はあとに一行だけ。
絵文字も、仕事の行には入れず、私情の行にだけつける。
仕事とおしゃべりの境目が、相手にも見えやすくなる。

誘うとき、誘いに乗るとき

誘う側の絵文字は、相手が断りやすくするための緩衝材。

もしよかったら、今度ランチ行きませんか😊
都合が合わなければ、全然気にしないでください🍀

誘われた側に回ったら、迷わず明るく。

行きたいです!何着ていくか、もう迷ってます笑

返事を待たせたあとなら、絵文字より先に、空いている日にちを返す。

少しだけ甘えたいとき

甘える一通は、絵文字の力を借りやすい場面。
ただし、相手が返しやすい一文と組み合わせる。

今日はちょっと疲れました💤なにか元気が出る話、ひとつください

頼みごとの形にしておけば、甘えが重くならず、相手にも返す理由ができる。

相手が落ち込んでいるときの一通

仕事でミスをした、体調を崩した、と聞いた日の絵文字は、いつもより控えめに。
笑う顔は、励ますつもりでも、軽く扱われたように届くことがある。

長い一日でしたね。今日は温かいものでも飲んで、早めに寝てください☕

顔の絵文字を避けて、物の絵文字をひとつ。
☕や🍵なら、そばに座っているような静けさだけが伝わる。

絵文字で距離が縮まってきたら、次にすること

絵文字のやり取りが温まってきても、それはまだ助走の段階。

相手の絵文字が増えた日は、言葉を一行多く返す

彼が絵文字を多めに使ってきた日こそ、こちらは言葉で返す。
絵文字に絵文字で返すだけだと、会話が表情の投げ合いで終わってしまう。
😊に😊で返す代わりに、一行だけ本音を足す。

会議、長かったですね!終わったあとの顔が少し曇って見えたので、その😊で安心しました

見ていたことが伝わる一行は、どんな絵文字より長く、相手の画面に残る。

二人だけで通じる絵文字ができたら

🍙は、いつの間にか二人の間でだけ通じる記号になっていた。
お昼の報告も、おやすみの代わりも、とりあえず🍙。
ほかの誰が見ても意味のわからない絵文字がたまってきたら、トークの外へ連れ出す番。
初めての食事に誘ったときも、送ったのはおにぎり専門店の写真だった。

ここの🍙、確かめに行きませんか

返事は、行きましょう、のあとに🍙が三つ。

今も、二人のトークでいちばん出番が多いのは🍙。
あの時の最初の🍙を、彼は覚えていないと言い張る。
照れ隠しなのは、文末にくっついた😊でばれている。

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